【不動産売却】不動産は更地にして売却するメリットとデメリット|解体費用と注意点も解説


不動産を売りに出すときに、建物をそのまま残して売却するか、建物を解体してから売却するか2つの手段があります。

どちらが最適かは条件によるので、まずは建物をそのまま売るメリット・デメリット、更地にして売却する不動産とメリット・デメリットを理解しましょう。また、解体費用と注意点も合わせて確認しておくと安心です。

建物をそのまま売るメリット・デメリット

建物を残して売却するメリットは、「固定資産税が抑えられる」「解体費用がかからない」などがあげられます。固定資産税は、土地に建物が建っていると住宅用地の軽減措置特例が適用され、1/3または1/6に減税されます。

そのため、なかなか売れなくても、建物が残っていれば税金の負担が軽減できるでしょう。そして、解体する必要がなければ、余計な費用をかける必要なく売却できます。

建物を残して売却するデメリットは、「売れるまで管理する必要がある」「解体費用の値引きを要求される」などがあげられます。

不動産が古いほど買い手が見つからない可能性があり、売れ残れば管理し続けなくてはなりません。費用も手間もかかるので、何年も売れなければ解体してしまったほうが良いという可能性もあります。

また、買主が建物を壊すことを考えていれば、解体費用の値引きを交渉してくることもあるかもしれません。不動産の価値がそのまま、建物をそのまま売るメリット・デメリットにつながると考えていいでしょう。

更地にして売却する不動産とメリット・デメリット

更地にして売却するメリットは、「建物の維持費がかからない」「土地のみを探している人に売りやすい」などがあげられます。

建物がなければ、売れるまで管理をする必要がないので管理の手間や費用がかかりません。最近は古屋をリノベーションする方も増えていますが、それでも新築を建てる方のほうが多いですし、活用方法が広がるので更地のほうが売れやすいという特徴があります。

更地にして売却するデメリットは、「解体費用がかかる」「固定資産税があがる」などがあげられます。解体費用は、坪単価3万円~5万円が目安とされています。50坪の建物なら150万~250万円ほどの解体費用がかかることになるでしょう。

解体費用と注意点を合わせて確認しておきたいのですが、通常は解体費用を土地価格に上乗せするので、売却価格が高くなってしまいがちです。さらに、建物がなければ住宅用地の軽減措置特例が受けられないので、なかなか売れないと税金負担が大きくなるでしょう。

更地にして売却する不動産とメリット・デメリットは、売れない場合の負担で変わるのでよく検討して解体しましょう。

迷ったら建物つきと更地で売りに出す

どちらの手段を選べばいいのか分からない場合は、2つの手段で売りに出すのもおすすめです。建物を残したままでも、「解体費用相談可」の注意書きを記載しておけば、更地を探している方の候補にも入れてもらえる可能性が高くなります。解体費用と注意点を理解して、後悔のない方法を選択しましょう。